下に示すネットワーク工程表に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.この工事全体は、最短13日で終了する。
2.B作業が終了しなければ、D作業及びE作業は、開始できない。
3.C作業のフリーフロート(後続作業に影響せず、その作業で自由に使える余裕時間)は、1日である。
4.D作業の所要日数を1日延長しても、この工事全体の作業日数は、変わらない。
5.G作業の所要日数を2日短縮すると、この工事全体の作業日数は、2日の短縮となる。
回答
5.G作業を2日短縮すると、A→B→E→G→Hの作業は(1+3+2+〔5-2〕+2=11)となり2日減少するが、A→B→D→F→Hの作業は12日かかり、1日多くなるので、1日の短縮となる。
建築工事に関する申請・届等とその提出先との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
1.危険物貯蔵所設置許可申請―――――――――消防署長
2.道路占用許可申請―――――――――――――道路管理者
3.安全監理者選任報告――――――――――――労働基準監督署長
4.建築工事届――――――――――――――――都道府県知事
5.クレーン設置届――――――――――――――労働基準監督署長
回答
1.危険物貯蔵所設置許可申請は市町村長または都道府県知事に提出する。
建築物の工事現場における次の作業のうち、労働安全衛生法上、所定の作業主任者を選任しなければならないものはどれか。ただし、火薬、石綿などの取扱いはないものとする。
1.掘削面の高さが1.5mの地山の掘削作業
2.高さが3.0mのコンクリート造の工作物の解体作業
3.高さが4.0mの鉄骨造の建築物における骨組みの組立て作業
4.高さが4.0mの枠組足場の組立て作業
5.軒の高さが5.0mの木造の建築物における構造部材の組立て作業
回答
5.設問の通り。
仮設工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.枠組足場は、足場の組立・解体作業中の墜落防止のために、手すりを先行工法とした。
2.高さが2mの位置にある足場の作業床については、幅を50cmとし、かつ、床材間の隙間がないようにした。
3.高さが2.8mの位置にある足場の作業床において、労働者の墜落防止のために、作業床からの手すりの高さを75cmとし、中桟を設けた。
4.単管足場の作業床において、作業に伴う物体の落下防止のために、両側に高さ15cmの幅木を設けた。
5.足場板については、長手方向に支点の上で重ね、その重ねた部分の長さを30cmとした。
回答
3.手摺の高さは85cm以上としなければならない。
杭工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.アースドリル工法において、掘削深さが所定の深度となり、排出される土によって予定の支持地盤に達したことを確認したので、スライム処理を行った。
2.回転圧入による埋め込み工法において、杭先端にスクリュー状の掘削翼を取り付けた鋼管杭を用いた。
3.セメントミルク工法において、掘削深さが所定の深度となったので、杭周固定液を所定量注入した後、根固め液を注入しながら、アースオーがーを引き上げた。
4.既製コンクリート杭の継手は、特記がなかったので、アーク溶接による溶接継手とした。
5.場所打ちコンクリート杭の施工において、最初に施工する本杭を試験杭とした。
回答
3.杭周固定液を注入した後、根固め液を注入するのではなく、根固め液を注入した後、杭周固定液を注入する。
土工事及び地業工事に関する次の用語の組合わせのうち、最も不適当なものはどれか。
1.法付けオープンカット工法――――――――腹起し
2.ディープウェル工法―――――――――――排水
3.埋戻し―――――――――――――――――余盛り
4.独立基礎――――――――――――――――つぼ掘り
5.捨てコンクリート地業――――――――――墨出し
回答
1.腹起しは山留め壁にかかる土圧を切梁に伝える架設であり、法付けオープンカット工法には設置できない。
鉄筋コンクリート工事における鉄筋の加工・組立てに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄筋表面のごく薄い赤錆は、コンクリートとの付着を妨げるものではないので、除去せずに鉄筋を組み立てた。
2.ガス圧接に用いる鉄筋の切断には、切断面が平滑及び直角になるように、専用の電動カッターを用いた。
3.ガス圧接に当たって、圧接部における鉄筋中心軸の偏心量の限界値は、鉄筋径の1/3とした。
4.ガス圧接継手において、外観検査の結果、明らかな折れ曲がりが生じたことによって不合格となった圧接部を、再加熱して修正した。
5.鉄筋の重ね継手部分及び交差部分の要所を、径0.8mmのなまし鉄線を用いて結束した。
回答
3.圧接部における鉄筋中心軸の偏心量の限界値は、鉄筋径の1/5以下である。
鉄筋コンクリート工事における鉄筋のかぶり厚さに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄筋の加工において、見込んでおくべきかぶり厚さは、必要な最小かぶり厚さに施工誤差10mmを加えた値を標準とした。
2.柱の鉄筋のかぶり厚さは、主筋の外側表面から、これを覆うコンクリート表面までの最短距離とした。
3.柱の主筋にD29を用いたので、主筋のかぶり厚さについては、その主筋径(呼び名の数値)の1.5倍以上を確保するように、最小かぶり厚さを定めた。
4.梁の配筋において、鉄筋のかぶり厚さを確保するために、端部以外の部分ではスペーサーの間隔を、1.5m程度とした。
5.壁の打継ぎ目地部分における鉄筋のかぶり厚さについては、目地底から必要なかぶり厚さを確保した。
回答
2.柱の鉄筋のかぶり厚さは、主筋の外側表面からではなく、帯筋の外側表面からの距離とする。
型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.せき板として用いる合板は、特記がなかったので、合板の日本農林規格(JAS)で規定されている厚さ12oのコンクリート型枠用のものを用いた。
2.せき板として用いる合板は、直射日光にさらされないように、シート等を用いて保護した。
3.建築物の計画供用期間の級が「標準」であり、コンクリートの打込み後5日間の平均気温が20℃以上であったので、梁の側面のせき板については、圧縮強度試験を行わずに取り外した。
4.コンクリートの圧縮強度が設計基準強度に達し、かつ、施工中の荷重及び外力について構造計算による安全が確認されたので、梁下の支保工を取り外した。
5.型枠は、その剛性を確保するために、足場と連結させた。
回答
5.型枠は、足場に連結させてはならない。
コンクリートの打込み・養生に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリートの締固めについては、コンクリート棒形振動機の挿入間隔を60cm以下とし、加振はコンクリートの表面にセメントペーストが浮くまでとした。
2.コンクリートの練混ぜ開始から打込み終了までの時間は、外気温が30℃であったので、120分を限度とした。
3.スラブのコンクリート打込み後、24時間が経過したので、振動を与えないように注意して、そのスラブ上での墨出し作業を行った。
4.梁の鉛直打継ぎ位置は、そのスパンの中央付近とした。
5.寒冷期の工事であったので、コンクリートを寒気から保護し、打込み後5日間にわたって、コンクリート温度を2℃以上に保った。
回答
2.外気温が25℃以上の場合、90分が限度である。
鉄骨工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.高力ボルト用の孔あけ加工は、鉄骨製作工場内においてドリルあけとした。
2.高力ボルトは、包装の完全なものを未開封状態のまま工事現場に搬入した。
3.高力ボルト接合による継手の仮ボルトの締付け本数は、一群のボルト数の1/3以上、かつ、2本以上とした。
4.作業場所の気温が2℃であったので、母材の接合部から50oまでの範囲を加熱して、溶接を行った。
5.工事現場に搬入した耐火被覆の材料を、吸水や汚染のないようにシート掛けをして保管した。
回答
4.気温が-5℃から5℃の場合、母材の接合部から100oまでの範囲を加熱して溶接しなければならない。
補強コンクリートブロック造工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.モルタルと接するブロック面については、付着物等を取り除き、十分に乾燥させた後に、ブロック積みを行った。
2.ブロックは、フェイスシェル厚の薄いほうを下にして積み上げた。
3.耐力壁の縦筋は、ブロックの中心部に配筋し、上下端を臥梁、基礎等に定着した。
4.耐力壁の横筋は、重ね継手の長さを45dとし、定着長さを40dとした。
5.ブロック積みは、隅角部から順次中央部に向かって、水平に行った。
回答
1.モルタルと接するブロック面については、施工前に水湿しを行わなければならない。
木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外気に接する床の断熱材の施工において、屋内側の材料との間に隙間が生じないように、受材を設けた。
2.和室の畳床において、根太の間隔を450oとした。
3.構造用面材による床組の補強において、根太、床梁及び胴差の上端高さを同じとしたので、根太の間隔を450oとした。
4.仕上げ材の縁甲板張りの継手の位置は、受材の心で通りよくそろえた。
5.大壁造において、耐力壁下部のアンカーボルトの埋込み位置は、その耐力壁の両端の柱心から200oの位置とした。
回答
4.継手は、受材の心で乱に継ぐ。
屋根工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.長尺金属板葺のい下地に使用するアスファルトルーフィングの張付けは、野地板の上に軒先と平行に敷き込み、重ね幅をシートの長手方向200o、幅方向100oとした。
2.金属板一文字葺の隣り合った葺板相互の継手は、一重はぜとした。
3.折板葺のタイトフレームと下地材との接合は、隅肉溶接とした。
4.粘土瓦葺の瓦桟木には、特記がなかったので、幅21o、高さ15oのすぎ材を使用した。
5.硬質塩化ビニル製の雨樋を用いたので、軒樋の樋受金物の取付け間隔を1.8mとした。
回答
5.軒樋の樋受金物の取付け間隔は450o〜600mmが望ましく、1.8mでは開きすぎである。
左官工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.ALCパネル下地面へのせっこうプラスター塗りに先立ち、ALCパネル下地面に吸水調整材塗りを行った。
2.木造直張りラスモルタル下地において、内壁の金網ラスは平ラスとし、平ラスの継手は縦横とも、50o以上重ねて留め付けた。
3.コンクリート壁面へのタイルの密着張りにおいて、下地モルタル塗りは、木ごて仕上げとした。
4.モルタル塗りの上塗りには、下塗りに比べて、セメントに対して砂の割合が小さいモルタルを用いた。
5.コンクリート壁面へのモルタル塗りは、下塗り→むら直し→中塗り→上塗りの順で行った。
回答
4.モルタル塗りの上塗りには、下塗りに比べて、セメントに対して砂の割合が大きいモルタルを用いる。
木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外壁のタイル張り工事において、二丁掛けタイルの目地幅の寸法を、8o程度とした。
2.外壁の二丁掛けタイルの密着張りにおいて、目地の深さがタイル厚の1/2以下となるように、目地用モルタルを充填した。
3.外壁の改良積上げ張りにおいて、1日の張付け高さは、1.2m程度とした。
4.内壁のタイルの接着剤張りにおいて、接着剤の1回の塗付け面積は、6u以内、かつ、60分以内に張り終える面積とした。
5.内壁のモザイクタイル張りにおいて、張付け用モルタルは二度塗りとし、その塗り厚の合計を4o程度とした。
回答
4.接着剤の1回の塗付け面積は、3u以内、かつ、30分以内に張り終える面積としなければならない。
塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.内壁の中塗り及び上塗りは、各層において塗料の色を変えて塗った。
2.夏期におけるコンクリート面への塗装に当たり、コンクリート素地の乾燥期間の目安を3週間とした。
3.屋外のモルタル面の素地ごしらえにおいて、合成樹脂エマルションパテを使用した。
4.屋外の鉄鋼面における中塗り及び上塗りは、アクリルシリコン樹脂エナメル塗りとした。
5.屋内の亜鉛めっき鋼面は、合成樹脂調合ペイント塗りとした。
回答
3.合成樹脂エマルションパテは屋外では適応しない。
建具・ガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.工事現場におけるアルミサッシの仮置きは、変形を防ぐために、立てかけとした。
2.アルミサッシの取付けにおいて、部材の寸法を切り詰めたので、モルタルに接する部分に、ウレタン樹脂系の塗料を用いて絶縁処理を行った。
3.鉄筋コンクリート造の建築物において、鋼製建具の枠周囲の充填用モルタルの調合は、容積比でセメント1:砂3の割合とした。
4.厚さ8oの単板ガラスのステンレス製建具へのはめ込みにおいて、建具枠のガラス溝のかかり代を10oとした。
5.ガラスブロック積みにおいて、特記がなかったので、平積みの目地幅の寸法を5o以下とした。
回答
5.平積みの目地幅の寸法は8〜15oとする。。
内装工事又は断熱工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.全面接着工法によりタイルカーペットを張り付けるに当たって、粘着はく離形接着剤を用いた。
2.洗面脱衣室にビニル床シートを張り付けるに当たって、エポキシ樹脂系の接着剤を用いた。
3.床仕上げに用いるフローリングの施工に先立ち、割付けは室の中心から行い、寸法の調整は出入口の部分を避けて、壁際で行った。
4.木造住宅の屋根の垂木間に断熱材をはめ込むに当たって、断熱層の室内側に通気層を設けた。
5.断熱材打込み工法による外壁コンクリートの工事を行うに当たって、断熱材として押田法ポリスチレンフォーム保温板を用いた。
回答
4.断熱層の室外側に通気層を設ける。
木造住宅における設備工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.給水管と排水管を平行に地中に埋没するに当たり、両配管の水平実間隔を500o以上とし、排水管が給水管の上方になるようにした。
2.給湯管には、ポリブテン管を用いた。
3.給気用ダクトの断熱被覆については、グラスウール保温材を用いて、ダクトの全長にわたって行った。
4.手洗器の排水管にPトラップを設け、封水深さを80oとした。
5.換気設備のダクトは、住戸内から住戸外に向かって、先下がり勾配となるようにした。
回答
1.排水管が給水管の下方になるよう配管しなければならない。
各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.長尺金属板葺による屋根工事において、心木なし瓦棒葺としたので、葺板等の留付けに通し吊子を用いた。
2.木工事において、鴨居は、木裏を下端にして用いた。
3.断熱工事において、吹付け硬質ウレタンフォーム断熱材の吹付け作業は、断熱材の必要な厚さが40oであったので、2層吹きとした。
4.アルミニウム製建具の改修工事において、既存建具の枠に著しい腐食がなかったので、既存建具の外周枠を残し、その枠に新規のアルミニウム製建具を取り付けた。
5.アスベスト含有吹付け材の除去工事において、除去した吹付け材は、作業場所内においてセメント固化を行い、密封処理をして搬出した。
回答
2.鴨居は、木裏を上端にして用いる。
建築工事に用いられる工法及び機械・器具に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.杭地業工事に、トーチ工法を採用した。
2.鉄筋の継手に、グリップジョイント工法を採用した。
3.土砂の掘削にクラムシェルを使用した。
4.鉄筋の曲げ加工に、バーベンダーを使用した。
5.ボルトの締付けに、ラチェットを使用した。
回答
1.トーチ工法は防水工事に用いる。
建築積算の用語に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.設計数量は、設計図書に表示されている個数や設計寸法から求めた正味の数量である。
2.主要数量は、定尺寸法による切り無駄及び施工上やむを得ない損耗を含んだ数量である。
3.諸経費は、工事の動力・用水・光熱等に要する費用である。
4.純工事費は、直接工事費と共通仮設費とを合わせたものである。
5.複合単価は、材料費や労務費など、2種類以上の費用を合わせたものの単価である。
回答
3.工事の動力・用水・光熱等に要する費用は諸経費ではなく、共通仮設費に含まれる。
各種測量等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.平板測量において、現場で敷地を測量しながら、同時にその敷地の平面形状を作図した
2.真北の測定において、特記がなかったので、コンパスの磁針が示す方向を真北とした。
3.三角測量において、トランシット(セオドライト)を用いて水平角を測定した。
4.水準測量において、高低差が大きかったので、レベルを据え付ける位置を変えながら測量した。
5.図面上に描かれた図形の面積測定において、プラニメーターを用いた。
回答
2.真北と磁北は若干ずれているのでコンパスで測定した値とはならない。
仕様書に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.仕様書は、図面では表すことのできない事項を文章等で表現している。
2.仕様書は、現場説明書に優先する。
3.仕様書は、設計図書に含まれる。
4.仕様書には、施工中の安全確保について記載することができる。
5.仕様書には、材料の品質や性能について記載することができる。
回答
2.仕様書と、現場説明書では、現場説明書が優先される。
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