施工計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.施工計画書には、品質計画及び環境対策に関する事項を含めて記載した。
2.総合施工計画書には、設計図書において指定された仮設物以外の施工計画に関する事項を記載した。
3.工事の内容及び品質に多大な影響を及ぼすと考えられる必要工事部分については、監理者と協議したうえで、
工事種別施工計画書を作成した。
4.設計図書に指定がない工事の施工法については、必要に応じて、監理者と協議したうえで、
施工者の責任において決定した。
5.基本行程表を作成するに当たり、製作図・施工図の作成及び監理者の承認時期を考慮した。
回答
2.設計図書において指定された仮設物等は施工計画に関する事項を記載する。
工事現場の安全確保に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.高さ9mの登り桟橋において、踊り場を高さ3mごとに設けた。
2.架設通路において、墜落の危険のある箇所に、高さ95pに手摺及び高さ40pの中桟を設けたが、
作業上やむを得なかったので、必要な部分を限って臨時にこれを取り外した。
3.単管足場の建地の間隔を、けた行方向1.9m、はり間方向1.6mとし、建地間の最大積載荷重を400kgとした。
4.高さ3mの作業場所から不要となった資材を投下するに当たり、投下設備を設け、立入禁止区域を設定して
監視人を配置した。
5.高さ5mの枠組足場の解体作業であったので、足場の組立て等作業主任者を選任した。
回答
3.けた行方向は1.85m以内とする。
次の記述のうち、建築士が通常行う工事監理に関する標準業務及びその他の標準業務に該当しないものはどれか。
1.施工者の作成した行程表の内容を検討した。
2.施工者の提出した請負代金内訳書の適否を検討した。
3.各工事の専門工事業者と工事請負契約を締結した。
4.工事材料が設計図書の内容に適合しているかどうかを検討した。
5.施工者から建築主への工事請負契約の目的物の引渡しに立ち会った。
回答
3.各工事の専門工事業者と工事請負契約の締結は業務に該当しない。
仮説工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.枠組足場において、墜落防止のために、交差筋かい及び高さ30pの下桟を設けた。
2.単管足場における作業床には、作業に伴う物体の落下防止のために、両側に高さ10pの幅木を設けた。
3.高さ12mの枠組足場における壁つなぎの間隔については、垂直方向を8mとし、水平方向を9mとした。
4.工事の進捗に伴い、施工中の建築物の一部を仮設の現場事務所として使用するために、監理者の承認を受けた。
5.軒の高さが9mを超える3階建の木造住宅の工事現場の周囲には、危害防止のために、地盤面からの高さ1.8mの
仮囲いを設けた。
回答
3.垂直方向を9m以下とし、水平方向を8m以下とする。
地盤の調査事項とその調査方法との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.地下水位――――――――――――透水試験
2.地盤の支持力(地耐力)―――――平板載荷試験
3.地盤のせん断強さ――――――――ベーン試験
4.基盤の深さ―――――――――――電気探査
5.N値――――――――――――――標準貫入試験
回答
1.透水試験は地盤の浸透性を調べる試験。
鉄筋コンクリート工事における鉄筋の継手・定着に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.重ね継手において、隣り合う鉄筋の継手位置は、相互に、継手長さの0.5倍ずらした。
2.柱主筋の継手位置は、応力が大きくなる上下端部を避けた。
3.径が異なる鉄筋の重ね継手の長さは、細い鉄筋の呼び名に用いた数値(鉄筋の径)に所定の倍数を乗じたものとした。
4.SD345のD22とD32との継手を、手動ガス圧接継手とした。
5.外観検査において、鉄筋のガス圧接部の鉄筋中心軸の偏心量が規定値を超えていたので、ガス圧接部を
切り取って再圧接した。
回答
4.径の差が7mmを超えるものは圧接継手は不可。
鉄筋工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.梁手筋の定着長さは、鉄筋の種類、コンクリートの設計強度及びフックの有無により決定した。
2.普通コンクリートを用いたので、土に接する基礎部分の鉄筋の最小かぶり厚さを、60oとした。
3.鉄筋の折曲げは、鉄筋を熱処理した後、自動鉄筋折曲げ機を用いて行った。
4.柱主筋は、異形鉄筋を用いて手動ガス圧接継手とした。
5.梁の鉄筋のかぶり厚さは、あばら筋の外側から測定した。
回答
3.原則、鉄筋は、熱処理不可。
型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.支柱には、2本のパイプサポートを4本のボルトで継いだものを用いた。
2.上下階の支柱は、平面上において同一位置となるように、垂直に立てた。
3.独立柱の型枠の締付けに、コラムクランプを用いた。
4.型枠は、垂直せき板を取り外した後に、水平せき板を取り外せるように組み立てた。
5.コンクリートの圧縮強度が設計基準強度の85%に達したことを確認したので、梁下の支保工を取り外した。
回答
5.梁下の支保工の取り外しは、圧縮強度が設計基準強度の100%が得られてからとする。
コンクリートの打込み・締固めに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリートの圧送に先立ち、コンクリートの品質の変化を防止するために、富調合のモルタルを圧送した。
2.梁のコンクリートは、壁及び柱のコンクリートの沈みが落ち着いた後に打ち込んだ。
3.庇のコンクリートは、これを支持する構造体部分と一体となるように連続して打ち込んだ。
4.コンクリート棒形振動機の引抜きは、打ち込んだコンクリートに穴が残らないように、加振しながら徐々に行った。
5.スラブのコンクリートは、打込み後に表面の荒均しを行い、凝結が終了した後にタンピングを行った。
回答
5.タンピングはコンクリートが凝結する前に行う。
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリートの単位水量については、所要の品質が得られる範囲内において、できるだけ小さくした。
2.軽量コンクリートに用いる人工軽量骨材については、輸送によってスランプの低下等が生じないように、
あらかじめ十分に吸水させたものを用いた。
3.フレッシュコンクリートの試験に用いる試料は、普通コンクリートを用いたので、工事現場の荷卸し地点で採取した。
4.建築物の計画供用期間の級が「短期」であったので、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの
打込み後の、湿潤養生期間を3日間とした。
5.1回当たりのコンクリートの強度試験における供試体の個数は、調合管理強度の管理試験用、
構造体コンクリートの材齢28日圧縮強度推定用、型枠取外し時期決定用などとして、それぞれ3個とした。
回答
4.湿潤養生期間は5日間は必要。
鉄骨工事における溶接に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.隅肉溶接の溶接長さは、有効溶接長さに隅肉サイズの1/2倍を加えたものとした。
2.完全溶込み溶接において、板厚が22oの鋼材相互の突合せ継手の溶接部の余盛りの高さは、
特記がなかったので、2oとした。
3.デッキプレートを貫通させてスタッド溶接を行うに当たり、事前に引張試験等を行って溶接の施工条件を定めた。
4.完全溶込み溶接において、溶接部の始端部及び終端部に鋼製のエンドタブを用いた。
5.吸湿の疑いのある溶接棒は、再乾燥させてから使用した。
回答
1.隅肉溶接の溶接長さは、有効溶接長さに隅肉サイズの2倍を加えたものとする。
補強コンクリートブロック造工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.耐力壁における電気配管は、ブロックの空洞部を利用して埋め込んだ。
2.耐力壁については、ブロックの1日の積上げ高さを1.6mとした。
3.ブロックの空洞部の充填コンクリートの打継ぎ位置は、ブロック上端面から5p程度下がった位置とした。
4.耐力壁の縦筋は、ブロックの空洞部内で重ね継ぎ手とした。
5.高さ1.8mの補強コンクリートブロック造の塀において、長さ3.0mごとに控壁を設けた。
回答
4.縦筋は、ブロックの空洞部内で溶接する場合を除いて継ぎ手を設けてはならない。
木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.厚さ12oの構造用合板の留付けには、長さ25oの釘を用いた。
2.柱と土台との接合部を山形プレートで補強する箇所については、その部分の構造用合板を最小限切り欠き、
切り欠いた部分の周辺に釘を増し打ちした。
3.敷居の戸溝の底には、かしなどの堅木を埋め木した。
4.独立化粧柱として、心去りの四方柾材を用いた。
5.野縁の継手は、野縁受桟との交差箇所を避け、継手位置を乱にし、添え板を両面に当て、釘打ちとした。
回答
1.厚さ12oの構造用合板の留付けには、長さ30o以上の釘を用いなければならない。
屋根の防水工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.シート防水工事において、平場の下地コンクリートを金ごて仕上げとした。
2.塩化ビニル樹脂系ルーフィングシートを用いた防水工事において、平場のシートの重ね幅を縦横方向
いずれも40oとした。
3.アスファルト防水工事において、下地コンクリートの水勾配を1/50とした。
4.アスファルト防水層を貫通する配管の回りは、防水層を立上げ、防水層端部をステンレス製既製バンドで
締め付けて密着させた後、上部にシール材を塗り付けた。
5.平場のアスファルト防水層の保護コンクリートの中間部には、縦横方向いずれも4mごとに伸縮目地を設けた。
回答
5.中間部には、縦横方向いずれも3mごとに伸縮目地を設ける。
左官工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、むら直し部分が比較的大きかったので、塗り付け後、
荒し目を付け、7日間以上放置した。
2.コンクリート床面へのモルタルの塗付は、コンクリート硬化後、なるべく早い時期に行った。
3.壁面への本しっくい塗りは、下塗り、むら直し、鹿子ずり、中塗り、上塗りに分けて行った。
4.コンクリート壁面へのモルタル塗りにおいて、各層の1回当たりの塗り厚は10oとし、
仕上げ厚(塗り厚の合計)は30oとした。
5.ラス下地へのせっこうプラスター塗りにおいて、中塗りが半乾燥の状態のうちに、上塗りを行った。
回答
4.各層の1回当たりの塗り厚は7o以下とし、仕上げ厚(塗り厚の合計)は25oとする。
タイル・石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.屋内の床の石張りにおける敷きモルタルの調合については、容積比でセメント1:砂4とした。
2.内壁に石材を空積工法で取り付けるに当たり、石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔を40oとした。
3.内壁に陶器質タイルを接着剤を用いて張付けるに当たり、下地となるモルタル面が十分乾燥している事を確認した。
4.屋内の床へのモザイクタイル張りに当たり、あらかじめ下地となるモルタル面に水湿しを行った。
5.内壁の密着張りによるタイルの張付けに当たり、下部から上部へ、一段置きに水糸に合わせて張った後、
間を埋めるように張り進めた。
回答
5.上部から下部へ張り進める。
塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.屋内のせっこうボード面は、合成樹脂エマルション模様塗料塗りとした。
2.冬期におけるコンクリート面への塗装において、素地の乾燥期間の目安を3週間とした。
3.屋内のモルタル面は、アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りとした。
4.木部の素地ごしらえにおいて、穴埋めとして、合成樹脂エマルションパテを使用した。
5.内壁の中塗り及び上塗りにおける塗料の塗重ねにおいて、各層ごとに塗料の色を変えた。
回答
2.冬期の乾燥期間の目安は4週間とする。
建具・ガラス工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外部に面した建具に複層ガラスをはめ込むに当たり、端部のガラス溝に径3oの水抜き孔を3箇所設けた。
2.板ガラスをアルミサッシへ固定させるために、ガスケットを使用した。
3.工事現場におけるアルミサッシの仮置きは、変形を防ぐために、立てかけとした。
4.コンクリート躯体に取り付けるアルミサッシ枠まわりのシーリング材の施工に当たって、
バックアップ材を省略し、三面接着とした。
5.アルミサッシと鋼材とが接する部分には、電気的絶縁のために、塗膜処理を行った。
回答
1.水抜き孔の径は6o以上とする。
内装工事及び断熱工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.天井仕上げに用いる化粧版の切断面は、化粧表面から行った。
2.フローリングボードの床張りにおいて、ボードの継手位置を乱にし、隣接するボードの継手位置から150o程度離した。
3.全面接着工法によるタイルカーペットの張り付けは、基準線に沿って方向をそろえ、中央部から行った。
4.木造住宅において、外壁内における配管部の断熱材は、配管の室内側に設けた。
5.木造住宅において、外壁内に設ける通気層は、厚さを25oとし、その上下端部は外気に開放した。
回答
4.外壁内における配管部の断熱材は、配管の室外側に設ける。
木造住宅における設備工事に関する記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.屋内給水管の防露・保温材には、特記がなかったので、厚さ20oの保温筒を使用した。
2.管径75oの屋外排水管の主管の勾配は、1/200とした。
3.給水管は、断面が変形しないように、管軸に対して直角に切断した。
4.給湯管には、架橋ポリエチレン管を使用した。
5.メタルラス張りの壁にスイッチボックスを設けるに当たって、スイッチボックス周辺のメタルラスを切り取った。
回答
2.管径75oの屋外排水管の主管の勾配は、1/100以上とする。
各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.コンクリートの外壁改修工事において、0.3mm程度のひび割れ部分に、エポキシ樹脂を注入した。
2.鉄骨工事において、鉄骨建方に使用する仮ボルトは、軸径が本締めボルトと同一の中ボルト(普通ボルト)を
使用した。
3.防水工事において、屋上の平場の防水層の保護コンクリートに設ける伸縮調整目地の深さは、
防水層の保護コンクリートの厚さの1/2とした。
4.木造住宅の屋根工事において、住宅屋根用化粧スレート葺きの野地板は、日本農林規格(JAS)による
普通合板1種とした。
5.木造住宅のとい工事において、硬質塩化ビニル雨どいを用いたので、たてどいのとい受金物の取付け間隔を
1mとした。
回答
3.伸縮調整目地の深さは、防水層の保護コンクリートの下面に達するまでとする。
施工機械・器具の使用に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.バックホウを用いて、当該接地面よりも下方の掘削を行った。
2.2階建の建築物の鉄骨建方に、トラッククレーンを使用した。
3.高い天井の作業に、ローリングタワーを使用した。
4.鉄筋のガス圧接において、鉄筋の圧接端面の処理に、グラインダーを使用した。
5.既成コンクリート杭の打込みに、振動コンパクターを使用した。
回答
5.振動コンパクターは転圧、締め固めに用いる。
工事費における工事価格の構成中のA〜Cに該当する用語の組合せとして、最も適当なものは、次のうちどれか。
A B C
1.共通仮設費 工事原価 現場管理費
2. 工事原価 現場管理費 共通仮設費
3. 工事原価 共通仮設費 現場管理費
4.現場管理費 工事原価 共通仮設費
5.現場管理費 共通仮設費 工事原価
回答
2.工事価格の構成問題。
各種測量等とそれに使用する機器等との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.水準測量――――――――標尺
2.平板測量――――――――ハンドレベル
3.距離測量――――――――鋼製巻尺
4.トラバース測量―――――トランシット
5.面積測定――――――――プラニメータ
回答
2.ハンドレベルは水準測量に用いる。
請負契約に関する次の記述のうち、民間(旧四会)連合協定「工事請負契約約款」にてらして、最も不適当なものはどれか。
1.現場代理人は、請負代金額の変更に関して、請負者としての権限を行使することができる。
2.請負者は、工事材料・建築設備の機器の品質が設計図書に明示されていない場合は、
中等の品質を有するものとすることができる。
3.契約書及び設計図書に、工事中における契約の目的物の部分使用についての定めがない場合、発注者は、
請負者の書面による同意がなければ、部分使用をすることはできない。
4.請負者は、工事現場における施工の技術上の管理をつかさどる監理技術者又は主任技術者を定め、
書面をもってその氏名を発注者に通知する。
5.通常、請負工事中の出来形部分と工事材料に、火災保険を掛ける者は、請負者である。
回答
1.現場代理人は、請負代金額の変更に関して、請負者としての権限を行使することができない。
〒110-0013
東京都台東区入谷1-2-3
K・Kビル6階
TEL 03-3871-7592
FAX 03-3871-7593