日本建築史に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.法隆寺金堂(奈良県)は、重層の入母屋造りの屋根をもつ堂であり、飛鳥様式で建てられた建築物である。
2.平等院鳳凰堂(京都府)は、中堂の左右に重層の翼廊が配置されており、奈良時代に建てられた建築物である。
3.中尊寺金色堂(岩手県)は、外観が総漆塗りの金箔押しで仕上げられた方三間の仏堂であり、
平安時代に建てられた建築物である。
4.東大寺南大門(奈良県)は、天竺様(大仏様)の建築様式であり、鎌倉時代に再建された建築物である。
5.日光東照宮(栃木県)は、本殿と拝殿とを右の間で繋ぐ権現造りの形式による霊廟建築であり、
江戸時代に建てられた建築物である。
回答
2.平等院鳳凰堂は京都の宇治に建つ浄土教建築で左右に張り出した翼廊が特徴的な平安時代の建築物。
建築環境工学に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.熱容量は、物質の比熱に質量を乗じた値であり、その値が大きいほど、温めるのに多くの熱量を
必要とする材料であることを表す。
2.PMV(予測平均温冷感申告)は、温度、湿度、気流、放射の四つの温熱要素に加え、着衣量と
作業量を考慮した温熱指標のことである。
3.残響時間は、室内において音源から発生した音が停止してから、音圧レベルが60dB低下するまでの時間である。
4.昼光率は、室内におけるある点の昼光による照度と、全天空照度との比率である。
5.熱伝導率は、材料内部の熱の伝わりやすさを示す材料固有の値であり、その値が大きいほど、
断熱性が高い材料であることを表す。
回答
5.熱伝導率は物質の熱の伝わりやすさを示す指標で高いほど熱が伝わりやすい。熱伝導率、熱伝導抵抗と逆の意味を示す単位がよく出題されるのでチェックしておきたい項目である。
図に示す空気線図に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.「乾球温度10℃、相対湿度30%」の空気を、「乾球温度25℃、相対湿度60%」の状態にするには、
加熱と同時に乾燥空気1kg当たり約10gの加湿が必要である。
2.「乾球温度25℃、相対湿度70%」の空気を、乾球温度10℃まで冷却した後、乾球温度30℃まで加熱すると、
相対湿度は約30%になる。
3.「乾球温度15℃、相対湿度40%」の空気を、乾球温度26℃まで加熱すると、相対湿度は約20%になる。
4.「乾球温度20℃、相対湿度40%」の空気が表面温度10℃の窓ガラスに触れると、窓ガラスの表面で結露する。
5.乾球温度が9℃から20℃に上昇すると、空気に含むことができる最大の水蒸気量は約2倍になる。
回答
4.空気線図の問題は非常によく出題されるのでチェックしておきたい問題である。解法としては一つづつ丹念に図を読んでいけばよいので落ち着いてとけばできる問題である。乾球温度20℃、相対湿度40%の空気が10℃の窓ガラスに空気が触れても結露しない。
室内空気汚染及び換気に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.第二種換気法は、周囲に対して室内が正圧となるので、室内への汚染空気の流入を防ぐのに適している。
2.建築材料におけるホルムアルデヒド放散量は、「F☆☆☆☆と表示するもの」より
「F☆☆と表示するもの」のほうが少ない。
3.住宅の居室において、機械換気設備を設ける場合、一般に、換気回数が0.5回/h以上となる機械換気設備とする。
4.住宅には、クロルピリホスを含有する建築材料を使用してはならない。
5.住宅の居室において、二酸化炭素を基準として必要換気量を計算する場合、一般に、二酸化炭素の
許容濃度は0.1%(1,000ppm)である。
回答
2.ホルムアルデヒトの放散量に関しては星が多ければ多いほど少ない。ちなみにF☆☆☆☆はホルムアルデヒトの発散速度が0.005mg/m2h、F☆☆☆は0.005mg/m2hをこえ0.02mg/m2h以下である。
イ〜への条件により計算した窓のある外壁の熱損失の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、定常状態とする。
条件
イ.外壁(窓を含む)の面積 :25u
ロ.窓の面積 : 5u
ハ.居室の温度 :25℃
ニ.外気の温度 : 5℃
ホ.外壁(窓を除く)の熱貫流率 :0.5W/(u・K)
へ.窓の熱貫流率 :2.0W/(u・K)
1.400W
2.450W
3.500W
4.600W
5.750W
回答
1.熱損失とは全体の壁体の熱貫流量である。
熱貫流量(Q)=熱貫流率×内外温度差×壁体などの面積
外壁の熱貫流量=0.5×20×20=200W
窓の熱貫流量 =2.0×20×5= 200W
よってその合計で 400W
木造住宅の断熱性・気密性に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.冬期において、繊維系の断熱材を用いた外壁の断熱層内に通気が生じると、外壁の断熱性が低下するおそれがある。
2.二重窓の内側サッシの気密性を高めることは、外側窓における室内側の表面の結露を防止するのに効果がある。
3.計画換気を行うためには、住宅の気密性を高めることが必要である。
4.外壁内の断熱材を厚くすることによって、外壁の内部結露を防止することができる。
5.一般に、外壁の断熱性を高めると、暖房負荷・冷房負荷ともに減少する。
回答
4.内部結露は室内の高温で湿度の高い空気が壁体内に流れ込み起こるものあるので壁体内の断熱材を厚くしても効果はない。防止するためには室内側に防湿層を設けて湿気の流入を防ぐことが効果的である。
日照・日射に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.北緯35度の地点において、冬至の日における南中時の太陽高度は、約30度である。
2.北緯35度の地点において、夏至の日における南中時の太陽高度は、約80度である。
3.窓の日射遮蔽係数は、その値が大きいほど日射の遮蔽効果が大きい。
4.我が国における夏期の晴天日について、面積及び仕様が同じ窓からの一日当たりの日射による熱負荷は、
一般に、西鉛直面の窓より南鉛直面の窓のほうが小さい。
5.我が国において、晴天日の大気透過率は、一般に、冬期より夏期のほうが小さい。
回答
3.日射遮蔽係数とは、窓ガラスに当たる日射量のうち室内に流れ込むものの割合(日射取得率)を、3mm厚の普通透明ガラスの日射取得率で除したものである。よって値が大きければ遮蔽効果は小さい。
音に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.残響時間を計算するときには、一般に、室温は考慮しない。
2.日本工業規格(JIS)における床衝撃音遮断性能の等級Lrについては、その数値が小さくなるほど
床衝撃音の遮断性能が高くなる。
3.板状材料と剛壁の間に空気層を設けた吸音構造は、一般に、低音域の吸音よりも高音域の吸音に効果がある。
4.厚さが同し壁体であれば、一般に、単位面積当たりの質量が大きい壁体ほど、透過損失が大きい。
5.室内騒音の許容値は、「住宅の寝室」より「音楽ホール」のほうが小さい。
回答
3.板状材料と剛壁の間に空気層を設けた吸音構造では一般に低音域の吸音に優れた構造である。吸音についてはその仕様によって吸音できる音域が変わってくるので注意したい。
光と色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.明視の四条件は、明るさ、対比、大きさ、動き(時間)である。
2.輝度は、光を発散する面をある方向から見たときの明るさを示す測光量である。
3.明順応に要する時間に比べて、暗順応に要する時間のほうが長い。
4.マンセル表色系における明度は、光に対する反射率と関係があり、完全な黒を0、完全な白を10として表す。
5.マンセル表色系における彩度は、色の鮮やかさの度合いであり、色が鮮やかになるほど、数値が小さくなる。
回答
5.マンセル表色系において、再度は色の鮮やかさを表し、値が大きいほど鮮やかな色を表す。
高齢者等に配慮した一戸建住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.階段や廊下において、手摺の直径を35mmとし、手摺と壁面とのあき寸法を40mmとした。
2.サービスヤードとの動線を考慮して、ユーティリティを配置した。
3.居室において、日常使用する壁付きコンセントの取付け高さを、床面から400mmとした。
4.バルコニーの出入口において、住宅内部の床との段差が360mmであったので、
高さ180mm、奥行250mm、幅500mmの踏み段を設けた。
5.車いす使用者の利用に配慮して、L字型のキッチンタイプとした。
回答
4.バルコニーとの段差を解消するために設ける踏み段は、高齢者などを考慮した場合、蹴上180mm以下、踏面300mm以上、幅600以上としなければならない。よって4の回答では奥行き、幅ともに短い。
集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.リビングアクセス型の住宅は、一般に、各住戸の表情を積極的に表に出すことを意図して、
共用廊下側に居間や食事室を配置する。
2.スケルトン・インフィル住宅においては、居住部分の間取りや内装仕上げ、設備等について、
入居者の希望を反映することができる。
3.ポイントハウスは、階段、エレベーターをコアとし、その周囲に住戸を配置した塔状の集合住宅である。
4.コーポラティブハウスは、各層住者が独立した生活を確保しながら、厨房や食堂等を共用する方式の
住宅であり、高齢者住宅にも適している。
5.板状住宅は、棟の長さが奥行に比べて長い形をしたものであり、二棟以上を平行に配置する場合には、
隣棟間隔やプライバシーに配慮する。
回答
4.コーポラティブハウジングは居住者が集まって組合を作り、共同して事業協定を定め、土地の取得から、計画から設計、工事発注などを行い住宅を取得し管理していく方式。4の記述はコレクティブハウスの記述で間違えやすいためからかよく出題されるので注意したい。
商業建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.貸事務所ビルの基準階において、レンタブル比を75%とした。
2.喫茶店において、厨房の床面積を、喫茶店全体の床面積の15%とした。
3.量販店の基準階において、売場部分の床面積(売場内の通路を含む)をその階の床面積の50%とした。
4.劇場において、側舞台がないプロセニアムステージの舞台幅を、プロセニアムの開口幅の2倍とした。
5.シティホテルにおいて、ツインベッドルーム1室当たりの床面積を30uとした。
回答
3.商業施設の計画における売り場面積の割合は採算性などの指標として非常によく取り扱われる問題である。量販店の基準階において売り場部分の面積の割合が50パーセントでは純売り場面積にしても便所、エレベーターなどを引いた売り場面積にしても少なすぎる。
事務所ビルの計画に関する次の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。
1.フリーアドレス 執務空間のレイアウト
2.ダブルコア ニ方向避難の確保
3.モデュラーコーディネーション 柱間や窓の寸法等の決定
4.ドライエリア 地下階の平面計画
5.カーテンウォール オフィスのアメニティ
回答
5.カーテンウォールはガラスまたはパネル張りの外壁などの建築物の工法で、建築物の外周部に荷重を負担しない外壁をまわした工法のことであり帳壁とも言われる。居住空間のアメニティとは直接関連しないので5番が誤り。
診療所の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.診察室は、処置室と隣接させて配置した。
2.新生児室は、ナースステーションと隣接させるとともに、廊下からガラス越しに室内を
見ることができるような計画とした。
3.病室における全般照明は、ベッドで寝ている愚者に光源が直接見えないような計画とした。
4.壁に設ける案内板のサイン計画において、シンボルマークに文字を併記した。
5.X線撮影室の床材には、電導性のものを使用した。
回答
5.X線撮影室の床材には絶縁性のものを使用しなければならない。よって伝導性のものを使用するという記述の5番は誤りである。
公共建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.地域図書館において、一般閲覧室と児童閲覧室を分けて配置し、貸出しカウンターを共用とした。
2.美術館において、日本画を展示する壁面の照度を、700lx程度とした。
3.保育所において、幼児用便所のブースの仕切りや扉の高さを、1.2mとした。
4.小学校において、低学年は総合教室型とし、高学年は特別教室型とした。
5.郷土資料館において、収蔵庫の近くに荷解き室を配置した。
回答
2.日本画は一般的に水彩画、水墨画が多く、光による展示物の劣化を考慮してその照明は保護の観点から150〜300lxとされている。よって2番の700lxでは光が強すぎる。よって答えは2番。展示空間の照度の問題はしばしば出題されるので日本画と洋画の違いについては理解しておこう。
次の各室の所要床面積のうち、最も不適当なものはどれか。
1.特別養護老人ホームの定員2人の入居者専用居室 18u
2.保育所の定員20人の保育室 40u
3.小学校の35人学級の普通教室 56u
4.地域図書館の書架のない50人収容の一般閲覧室 125u
5.映画館の定員600人の客室 420u
回答
1.特別養護老人ホームにおける個室の一人当たりの必要面積は10.65uである。よって二人部屋では21.3uとなる。よって1番の18uでは狭い。
公共建築物における傾斜路の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.車いす使用者の利用に配慮し、階段に併設する屋内傾斜路の幅を、1.2mとした。
2.車いす使用者の利用に配慮し、屋外傾斜路における踊場の踏幅を、1.5mとした。
3.車いす使用者の利用に配慮し、屋外傾斜路は、その勾配を1/12とし、高さ1mごとに踊場を設けた。
4.2階建の立体駐輪場において、階段を利用しながら自転車を手押しで移動するための傾斜路の勾配を、1/5とした。
5.自走式の地下駐車場において、傾斜路の始まりと終わりを緩和勾配とし、その勾配を本勾配の1/2とした。
回答
3.車椅子使用者を考慮した傾斜路は、勾配が1/15以下、75cm以内に踊り場を設けることが望ましい。よって3の記述では勾配も踊り場の高さも好ましくない。
次の用語のうち、高齢者、障害者等に配慮した建築計画と最も関係の少ないものはどれか。
1.シャワーキャリー
2.キックプレート
3.リフター
4.スライディングボード
5.ビオトープ
回答
5.ビオトープは生物の生息空間を表す言葉で高齢者、障害者に関連した言葉ではない。
建築設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。
1.空気調和設備 バスダクト
2.給湯設備 膨張管
3.排水設備 阻集器
4.電気設備 キュービクル
5.防火設備 ドレンチャー
回答
1.バスダクトは金属製ダクトの中に導体を収めたもので大容量の幹線や工場などに用いられる電気配線の方式である。よって空気調和設備とは無関係である。この問題はダクトという言葉が付くことから混同しやすいとして定番問題になっているもの。しっかりチェックしておきたい問題である。
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.冷却塔の冷却効果は、主として、冷却水と空気との接触による水の蒸発潜熱により得られる。
2.空気熱源マルチパッケージ型空調機方式においては、室外機から室内機に冷水を供給して冷房を行う。
3.変風量単一ダクト方式は、定風量単一ダクト方式に比べて、部分負荷時の空気の搬送エネルギー消費量を
低減することができる。
4.定風量単一ダクト方式は、ファンコイルユニット方式と定風量単一ダクト方式とを借用した場合に比べて、
必要とするダクトスペースが大きくなる。
5.ファンコイルユニット方式は、ユニットごとに風量を調節することができる。
回答
2.空気熱源マルチパッケージ型空調機方式では冷媒を用いて行う方式である。
給水・給場設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.給水設備におけるポンプ直送方式は、受水槽を設け、給水ポンプによって、建築物内の必要な箇所に
給水する方式である。
2.給水設備において、圧力タンク方式は、一般に、高置水槽方式に比べて、給水圧力の変動が大きい。
3.給水設備における高置水槽方式の高置水槽は、建築物内で最も高い位置にある水栓、器具等の必要圧力が
確保できるような高さに設置する。
4.ガス瞬間湯沸器の元止め式は、湯沸器に給揚配管を接続し、複数の箇所に給湯できる方式である。
5.給湯循環ポンプは、配管内の湯の温度低下を防ぐために、湯を強制的に循環させるものである。
回答
4.ガス瞬間湯沸かし器の元止め式は器具の付いている一箇所にのみ給湯する方式であるので記述のように複数の箇所には給湯することはできない。
排水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.中高層の建築物の場合、一般に、1階の衛生器具からの排水管は、単独に屋外の排水ますに接続する。
2.通気管の末端は、窓等の開口部付近に設ける場合、当該開口部の上端から60cm以上立ち上げるか、
又は当該開口部から水平に3m以上離す。
3.通気管は、排水管内の圧力変動を緩和するために設ける。
4.飲料用受水槽のオーバーフロー管は、一般排水系統の配管に直接接続する。
5.通気管の横管は、一般に、その階の最も高い位置にある衛生器具のあふれ緑から15cm以上上方で横走りさせる。
回答
4.飲料用の配管、受水槽は万が一の場合も考慮して決して排水系統の配管に直接接続することはしてはいけない。
電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.電力の供給において、負荷容量、電線の太さ・長さが同一であれば、配電電圧を低くするほうが、
配電線路における電力損失が少なくなる。
2.進相用コンデンサは、電動機等の力率を改善する目的のため、電動機回路に接続される。
3.OAフロア配線方式は、床の一部を取り外して配線できるので、端末機器等のレイアウトの変更が容易である。
4.同一の電線管内に収める電線本数が多くなると、それぞれの電線の許容電流は小さくなる。
5.低圧屋内配線工事に使用する金属管は、「コンクリート内への埋設」及び「露出又は隠蔽した湿気の
多い場所等への施設」が可能である。
回答
1.その他の条件が同じであれば電圧が高いほうがより多くの電気を送ることができ電力損失も少なくてすみます。
防災・消防設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.誘導灯には、避難口誘導灯、通路誘導灯、客席誘導灯の三区分がある。
2.泡消火設備は、泡により燃焼面を覆うことで空気の供給を絶つとともに、冷却効果により消火を行い、
油火災に対して有効な消火設備である。
3.自動火災報知設備の定温式感知器は、周囲の温度が一定の温度以上になったときに作動する。
4.屋内消火栓設備は、火災を自動的に感知し、放水して消火する設備である。
5.避雷設備は、高さ20mを超える建築物において、その高さ20mを超える部分を雷撃から保護するように設ける。
回答
4.非常警報設備とは感知器または発信機からの信号を確認し速やかに館内に火災発生を報知するものでこれ自体が火災を感知するものではない。屋内消火栓は建物の使用者などが初期消火に用いる消火設備である。記述の火災を自動的に感知し、放水して消火する設備はスプリンクラー設備の記述である。
環境に配慮した建築設備計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.窓の断熱性能を高めて、PAL(年間熱負荷係数)の値を小さくした。
2.洗面器の給湯栓には、自動式のものを用いた。
3.COP(成績係数)が小さいルームエアコンを採用した。
4.外気負荷を低減するために、全熱交換型の換気設備を用いた。
5.電気室は、負荷までの経路が短くなるように配置した。
回答
3.成績係数とは冷暖房の消費効率をあらわす指標の一つで下記の式で表される。
COP=冷暖房能力/消費エネルギー
値が大きければ大きいほど効率がよいことをあらわす。よって環境に配慮するためにはCOPの大きなルームエアコンを使用するべきである。
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